塩原温泉郷の塩原十一湯~自分の肌に合った泉質と効能を選べる溪谷の温泉地

前回の記事でご紹介した、栃木県那須塩原市塩原の「塩原温泉」。
塩原温泉は、塩原溪谷にあり四季折々の自然の景色を楽しむことができる温泉地です。
特に秋は、彩り豊かな山々の紅葉鑑賞ができるのでおすすめです!
また、塩原温泉は約150ヶ所以上の多種多様な源泉があり、泉質や効能で湯を選べることが特徴です。
今回は、その中でも塩原温泉郷と総称して呼ばれている、11の温泉「塩原十一湯
についてご紹介します。
自分のお好みの温泉をチェックして、ぜひ塩原に行ってみてくださいね。

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▼目次


塩原十一湯の泉質と効能

By: TANAKA Juuyoh (田中十洋)

塩原温泉郷の塩原十一湯の泉質と効能をご紹介します。塩原十一湯には、11湯(泉質6種類)の良質な温泉があります。


大網温泉(おおあみおんせん)

国道400号を渓谷沿いに上り現れる塩原十一湯の最初の温泉です。渓谷美を楽しみながら温泉を楽しむことができます。泉質は硫酸塩泉で無色透明の柔らかいお湯です。良質な温泉で飲用しても効能があるとされ、専用の飲泉所があります。

温泉名前「大網」は、川を上ってきた魚が滝でとまり、大網を仕掛けたように魚が捕れたことが由来です。

泉質 硫酸塩泉
温度 42℃~63℃
効能 きりきず・やけど・慢性皮膚病・動脈硬化症など

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福渡温泉(ふくわたおんせん)

国道400号を渓谷沿いに上り二番目に現れる温泉です。箒川沿いに福渡温泉の宿が建ち並んでいます。塩原11湯の中でも一番の渓谷美を誇る所で、明治以来文人に愛された温泉です。天狗岩・七ツ岩・野立岩などの景勝地があり、自然豊かな風景が楽しめます。

泉質 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉
温度 42℃~63℃
効能 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病など

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※共同露天風呂の「不動の湯」および「不動の足の湯」は、2015年6月に閉鎖になりました。


塩釜温泉(しおがまおんせん)

塩原温泉郷でも有数の湧出量を誇る温泉で、昔ながらの静かな温泉地です。湯は無色透明・無臭。「塩釜」の名前は、昔採集した岩塩を釜で精製していたところから由来しています。
場所は、国道400号沿いにあります。

泉質 塩化物泉(ナトリウム-カルシウム塩化泉)
温度 42℃~63℃
効能 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童など

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塩の湯温泉(しおのゆおんせん)

塩の湯温泉は、箒川支流の鹿股川をさかのぼった谷間に湧く温泉で、塩釜温泉より上流に登った渓谷の温泉旅館にあります。
「塩の湯」は、名前のとおり塩原温泉の中では一番塩分の強い温泉です。湯は、茶褐色をしています。
渓流沿いの落ち着いた雰囲気の露天風呂は、自然との一体感を実感できます。心地良い川のせせらぎを聞きながら入る温泉は格別ですよ。

泉質 塩化物泉・単純温泉
温度 40℃~57℃
効能 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病など

浴場(宿泊・日帰りNG):
明賀屋本館(那須塩原市塩原353)
柏屋旅館(那須塩原市塩原364)


畑下温泉(はたおりおんせん)

湾曲した箒川に抱かれるようにある畑下温泉。尾崎紅葉が「金色夜叉」の舞台に選んだゆかりの温泉地としても知られています。畑下温泉は、火傷や切傷によいとされる温泉で、多くの旅人を癒してきました。

泉質 塩化物泉・単純温泉
温度 52℃~76℃
効能 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病など

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門前温泉(もんぜんおんせん)

妙雲寺の門前町として栄えた門前は、旅館や土産物屋が軒を連ね、温泉街ならではのたたずまいが楽しめます。門前温泉は、肌あたりが柔らかく、優しく疲れを癒してくれます。

泉質 塩化物泉・単純温泉
温度 52℃~76℃
効能 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病など

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古町温泉(ふるまちおんせん)

昔から多くの湯治客が訪れては疲れを癒しにきたり静養をしていた温泉地です。現在も多くの宿や店が立ち並ぶ塩原温泉郷の中心地にあります。
観光馬車(トテ馬車)が行き交う光景は塩原の風物詩です。箒川沿いに続く遊歩道や吊橋からの眺めも良く、散策するのに絶好の場所でもあります。
古町温泉の泉質は、単純温泉で無色透明のやさしい湯です。

泉質 単純温泉
温度 40℃~69℃
効能 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病など

浴場 :公共浴場「もみじの湯」
もみじの湯は、「紅の橋」を渡って行った先にある川沿いの露天風呂です。箒川を挟んだところに「塩原もの語り館」があります。


中塩原温泉(なかしおばらおんせん)

田畑が広がるのどかな中塩原は湧出量も豊富で、のんびり疲れを癒すにはピッタリの温泉です。

泉質 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉
温度 42℃~51℃
効能 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病など

浴場 :遊湯センター(箱の森プレイパーク内)


上塩原温泉(かみしおばらおんせん)

箒川の上流、尾頭沢沿いの上塩原に湧く、湧出量も豊富な温泉です。四季折々に様々な表情を見せるることができます。豊かな自然の中で、ゆっくりのんびりできるのが魅力です。

泉質 塩化物泉・炭酸水素塩泉・単純温泉
温度 42℃~51℃
効能 きりきず・やけど・慢性皮膚病・虚弱児童・慢性婦人病など

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日帰り温泉施設:塩原温泉華の湯(栃木県那須塩原市上塩原603番地)


新湯温泉(あらゆ)

日塩もみじライン沿いの標高950メートルにある温泉です。江戸時代、地震により元湯から避難した人々が開いたそうです。
新湯のシンボルである噴煙上がる硫黄山(爆裂火口跡)付近では今でも水蒸気が吹き出し、あたりには硫黄臭が漂っています。

色も泉質も様々です(硫黄泉は乳白色で、単純温泉は無色)。秘湯ムードあふれる温泉なので、温泉好きの方には魅力的でしょう。名湯といわれる共同浴場もあり、湯治としても利用されています。

泉質 硫黄泉・単純温泉
温度 59℃~95℃
効能 きりきず・慢性皮膚病・慢性婦人病・高血圧症・動脈硬化症・糖尿病など

共同浴場:寺の湯・中の湯・むじなの湯 (問い合わせ先:塩原温泉観光協会TEL0287-32-4000)

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元湯温泉(もとゆおんせん)

箒川源流の一つ赤川河畔に湧く、塩原温泉発祥の古湯です※。
湯野色は、緑・乳白色・墨色で、炭酸分の強い温泉など個性豊かな源泉が湧き出ています。いずれもおとらぬ名湯揃い。元湯温泉は濁り湯の魅力が堪能でき、秘湯の趣が魅力です。

“※塩原温泉発祥の古湯
大同元年(西暦806年)に806年に元湯温泉が発見されたのが塩原温泉の始まりと伝えられています。当時は元湯千軒といわれましたが、1659年の地震で埋もれてしまい、現在は山奥にひっそりと佇む温泉地です。

泉質 硫黄泉・単純温泉
温度 40℃~60℃
効能 きりきず・慢性皮膚病・慢性婦人病・高血圧症・動脈硬化症・糖尿病など

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まとめ

今回ご紹介した塩原温泉郷の「塩原十一湯」をはじめ、塩原温泉には、泉質や効能が異なる温泉が複数あります。自分の肌や好みの湯が選べるのが魅力の一つです。
渓谷沿いの温泉地なので、自然の雄大さを感じながら温泉に浸かれるのは格別ですよ。ぜひ、栃木県の塩原温泉に行って、良質な温泉に浸かりリフレッシュしてくださいね♪

※掲載した写真は、すべてイメージです。

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