鑁阿寺(ばんなじ) ~栃木県足利市にある国宝の大御堂

鑁阿寺(ばんなじ)は、大日如来(だいにちにょらい)を本尊とした真言宗大日派の本山です。場所は、JR両毛線「足利駅」から徒歩約13分です。最古の学校として知られる「足利学校」からは徒歩約5分のところにあります。

鑁阿寺は、源姓足利氏二代目の足利義兼(あしかがよしかね)が、建久7年(1196年)に、邸内に持仏堂(じぶつどう)を建て、守り本尊として大日如来を祭ったのが始まりといわれています。
その後、三代目の足利義氏(あしかがよしうじ)が堂塔伽藍を建立し、足利一門の氏寺としました。
周囲に土塁と堀をめぐらした寺域はほぼ正方形で、約40,000平方メートルあり、鎌倉時代の武家屋敷の面影を今に伝えています。
境内には重要文化財の本堂など貴重な建物が多く、このことから大正11年に国の史跡に指定されています。
春は桜、秋はいちょうの黄葉が素晴らしく、市民には『大日様』と呼ばれ親しまれています。

足利市役所公式サイト|鑁阿寺(ばんなじ)

平成25年(2013年)に、鑁阿寺の大御堂(本堂)が国宝に指定されました。本堂の建築年代は、鎌倉時代後期の正安元年(1299年)です。本堂の建築様式は、禅宗様(ぜんしゅうよう)※を取り入れています。鑁阿寺本堂では、禅宗様建築の木の「組物」を多く配した装飾的な造作を見ることができます。

※「禅宗様(ぜんしゅうよう)」とは、鎌倉時代に禅宗とともに中国から伝わった寺院建築様式の一つ。唐様(からよう)とも呼ばれる建築のことです。

武家の足利氏宅跡ということもあって、境内はぐるっとお堀で囲まれおり、鯉が優雅に泳いでいました。11月下旬に私が訪れた時は、境内の大きな銀杏の紅葉も楽しめました。ちなみに、こちらの大銀杏は樹齢約500年だそうです。

鑁阿寺(ばんなじ)
住所:栃木県足利市家富町2220
電話:0284-41-2627
料金:境内の見学は無料。(本堂、一切経堂の中の拝観:15人以下一律6,000円)

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